側溝で泥水に溺れていた乳飲み子の保護依頼を受けました!

事の始まり

すでにポンとチーの2にゃんの乳飲み子を抱えていましたが、余力はあると感じていたので、個人で保護活動をなさっておられる保護活動仲間のシェルターハウスメルさんに「大変そうなら手伝います」と伝えていたところ、お声をかけていただきました。


側溝の鉄板の下で懸命に鳴いていた4匹の仔猫

保護主さんが見つけたのは側溝で泥水に溺れていた4匹の赤ちゃん猫。
残念ながらそのうちの1匹はすでにこと切れていたそうです。
すぐにみんなを救出し、鼻や口に詰まった泥を拭い、病院に駆けて処置をしてもらって注意事項等を聞きおうちへと連れて帰ってくれました。

その後の経緯は詳しくわかりませんが、前述のメルさんが相談を受けて、ねころび荘にお話がまわってきたという具合です。

ねころび荘にやってきた3にゃん

5/13にねころび荘にやってきた乳飲み子たちですが、すぐにキジ白の男の子の呼吸音がおかしいことに気づきました。
泥水に溺れていたということもあり、直感的に誤嚥性肺炎だと思い朝一で動物病院へ。
しかし、獣医さんの判断は「肺の音も心臓の音も正常、泥水を飲んだことで喉に炎症が起きているのではないか」とのことでした。
仔猫の肺炎は致命的ですから「肺炎じゃなくて良かった、取り越し苦労だった」と一安心し、その日は処方された薬を投与し様子を見ました。

次の日の夕方あたりから、悪化しているのが目に見えてわかり、翌日朝一で違う病院へセカンドオピニオンを求めました。
その結果が重度の誤嚥性肺炎でした。

懸命に看病しましたが……

病院から帰宅し、呼吸が苦しいはずなのでレンタルの酸素室の手配をし、薬を飲ませ、ミルクも5mlを30分かけて休ませながら飲ませました。
夕方には口を開けて喘ぐように呼吸をするようになってしまい、ミルクを飲む余裕もあまりなく、かといってミルクをあげなければそれはそれで死に直結してしまう。
そんな状況の中、翌日の午前に届くはずの酸素室を頼みにしながら夜を明かしました。

翌日のお昼前に酸素室が届き、これで少しでも状況が良くなればと急いで設置して中で休ませ、様子を見ていましたが、状況はあまり変わらず。
数時間後には口を開けたまま呼吸も減っていき、残念ながら虹の橋を渡ってしまいました。
ずっと撫でていた私の手に伝わっていた鼓動は消え、温もりも次第に失われていくのがわかりました。

私の判断がもう少しよければ、誤嚥性肺炎をもっと恐れて完全に違うと確認できるところまで調べてもらっていれば、もう少し何とかなったかも知れない。

最期を側溝の冷えた泥水の中で迎えることなく、温かい部屋で迎えられたことだけが慰めです。


他の2にゃんは元気に成長中

幸いなことに、他のふたりは元気にしています。
この子たちも多少の差はあれ、泥水を飲んでいるので今後どういった影響があるかわかりませんが、少なくとも今現在は問題なさそうに見えます。

兄妹がふたりも欠けてしまいましたが、元気なこの子達が元気なまま幸せに過ごすことができるようにお世話することで少しでもよいニャン生を歩んでいってくれればと思います。

名前も決めました。
キジ白女の子のいく、キジ白男の子のたすく、三毛のつむぎ。
生きるのを助けて紡いでいきたいという思いで願掛けも込めて名付けました。
願掛け実らず、たすくは空に還りましたが、私のやることはこれからも同じです。

生きるのを助けて紡いでいく

これからもずっとそのお手伝いができればいいなと考えています。


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