ねころび荘回覧板20210510

5月9日の午前3時過ぎにお預かりしていた、生後10日ほどの茶トラのれんくんが息を引き取りました。
2時過ぎに様子を見た時には大きな声で鳴いていたのに、その後1時間の間にあまりにあっけなく命を終えてしまいまいた。

れんくんは今月4日にねころび荘で預かりました。体重は105gでした。
当日と翌日の午前は一回あたりに飲むミルクが1~2mlくらいでした。午後になると急に飲み始めて一度に10mlを飲みつくしてしまいました。
100gの子猫の1日あたりのミルク量目安が30mlほどであるのは調べて知っていましたが、情報サイトやミルクの缶にも目安は目安として考え、基本的には欲しがるだけ与えるように書いてありました。それに倣って与えた結果、5日の給餌ミルク量は55.6mlになりました。
6日の体重は130g。子猫は1日10~20g増えるのが標準なので、この時は「よく飲んだからその分重くもなるだろう」くらいに思っていました。
6日の午前も調子よさそうにミルクを飲み、午後になる前に35mlを飲みました。午後になって敷いていたタオルが汚れていることに気づきました。
さすがに飲みすぎで下痢になったのかと考え、その後ミルク量は控えめにしたものの、その夜にはれんくんの下半身は濡れてびしょびしょの状態になりました。この日のミルク量は53mlでした。
乳飲み子を育てた経験が少ない私としては、これが下痢なのか他の何かなのか判断がつかず、翌日の7日に病院へ連れていきました。
病院では「ミルクのあげすぎで下痢をしているのでしょう」とのことで、粉ミルクよりリキッドのほうが下痢になりにくいとの指導を受け、そのほか問題なしとのことで、最後にれんくんの下半身の洗浄と皮膚の薬の塗布を受け、家に戻りました。
その後はリキッドのミルクをあげながら様子をみていましたが、れんくんの下痢は治まらず、下半身は常に濡れている状態でした。
体が冷えないようこまめに拭いて乾かしながら1日を終え、この日は抑えて33mlのミルクを飲みました。体重は140g。
8日の午後になり、ミルクの飲みが悪くなりました。とはいえ、2~3ml飲むので標準的になったなという感覚でした。今振り返るとこれが兆候だったかもしれません。
夕方以降、飲むのを激しく嫌がるようになり、少量の頻回給餌に切り替えました。
ですが、9日の午前2時過ぎの給餌から1時間後の給餌の間に力尽きてしまいました。

何が直接的な原因となったかはわかりませんが、私の判断ミスによるミルクの飲ませ過ぎが死を引き寄せたのは間違いないと思います。
ネットの情報にせよ、子猫用ミルクのメーカーの情報にせよ、鵜呑みにしてしまうような経験値のなさがれんくんの死を早めました。
ですが、経験値は経験してはじめて得られるものであって、あの時点では回避しようがなかったのかもしれません。

れんくんには本当に申し訳ないことをしました。小さな命を守れなかったことは非常に悔しく、愚かな自分に失望しています。
また、信頼してねころび荘に預けてくださった高槻ねこの会・ねこのおうちさんや、れんくんを保護した方にも申し訳なく感じています。

ねころび荘は、より一層の知識の習得と状況への対応力を向上させ、縁あってねころび荘にやってくる猫たちに、健やかに過ごしてもらえるように取り組んでいきます。

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