キジトラ兄妹のドルがFIPに。その経緯

キジトラ3兄妹のドルについてですが、現在推定7カ月齢で体重が約1.5㎏しかありません。標準的な7カ月齢だと3kgくらいあるはずで、実際兄妹であるリコネとユノは現在3kg前後の体重があります。

キジトラ3兄弟をお預かりしたのが7月11日で、この時点でのドルの
体重は1.3kgあり、リコネやユノよりも少し大きめでした。
お預かりする数日前の7月7日に一回目の3種ワクチンを接種しています。

7月中旬頃、ねころび荘では猫風邪症状が流行り、症状のでている猫は全頭病院へ連れて行きました。その中にはドルも含まれていて、獣医さんの診察によるとウイルス感染によるものだろうとのことで、薬をもらい様子を見ることになりました。

8月に入る頃には、ドルが時々咳をするものの、症状は随分と落ち着き、日々の成長も目覚ましく、健やかに成長しているように見えました。12日に2回目のワクチン接種をしました。

8月と9月、キジトラ3兄妹は元気に譲渡会に数回参加しました。その他にも新しくお預かりする猫がやってきたり、見学に来てくださる方の応対をしたりと、ねころび荘としては少し忙しく活動していました。

10月に入ってから、ドルが兄妹のリコネやユノより少し軽いことに気がつきました。その時点の体重が2㎏で、リコネやユノは2.3kgほどでした。
それ以来、ドルを注意深く観察していると兄妹に比べて元気がないことに気づきます。おもちゃを振っても遊ぶのは3分ほどで、その後はリコネやユノが遊んでいるのを座って見ていることが多くなっていました。
ちょうどその頃、便に回虫が出ているのを発見し、管理人はこれが原因ではないかと考えました。トイレは共用なので、誰の便に回虫が出ているかは確定できませんでしたが、これがドルの便なら体重が増えないことも、元気が足りないことも納得できると思いました。
便に回虫を発見した数日後、ドルの便を獣医にもっていきました。結果、便から回虫も卵も検出されず、ドルの発育不良とは結びつけられませんでした。
診察時に体重が少ないことに対して質問しましたが「成長には個体差があるからまだ何とも言えない」とのことでした。
回虫がいる猫の特定ができなかったので、全頭に駆虫薬を飲ませて対応しました。
それ以降、数日毎にドルの体重を計っていましたが、10月中旬になると体重が維持できず減少し始めました。ウェットフードやちゅ~るに対する食いつきは悪くなかったので、ドライフードをあまり食べないようになっていたのだろうと思います。
10月20日のドルの体重は1.9kg、リコネとユノはそれぞれ2.5kgになっていました。
その翌日に再び獣医にかかり、レントゲン撮影等検査をするも異常はないとのこと。ドルと日々接している管理人としては、明らかに何かがおかしいと感じていて、モヤモヤしながらも様子を見ることになります。

11月に入るとドルの体重はさらに減り、1.7kgになりました。リコネとユノは順調に2.7kgまで増えています。
様子見もしていられない状況で11月9日にセカンドオピニオンを受け、血液検査や心電図検査をしました。
結果として、総蛋白が基準値の上限であること、栄養状態は脱水であること、心臓の弁の一部の働きが弱いかもしれないという診断を受けました。もしかするとFIPであるかも知れないとも。

17日の午前に再度血液検査をし、抗体価を調べることにしました。この検査の結果が出るまでに数日かかりますが、その結果をもってFIPに詳しい獣医に連れていくことになると思います。結果が出るタイミングと時間の都合と予約の兼ね合いで少し日数がかかるかもしれません。この診察時に瞳孔不同(左右の動向の大きさが違う)も見られるとのことでした。元々瞳孔不同の猫もいることからこれをもとに何かを確定できるわけではないですが、原因があるとすれば、顔周りに炎症を起こしているか神経症状が考えられます。
午後に別の獣医で対症療法を行い、ステロイドとインターフェロンを注射してもらいました。これが効いて少しでも元気になればいいのですが。

現在、ドルの体重は1.5から1.6㎏を推移しています。ウェットフードに加え、猫用の離乳食やちゅ~るを与えていますが、一度に食べる量が少なく、体重は増えてきません。
最近では後ろ足がふらつくこともあり、これが栄養失調や貧血の影響なのか、何かしらの神経症状なのかわからない状況です。

ねころび荘としてできることはとても少なく、ドルが何とか元気を取り戻してくれることを信じてお世話するだけです。


真ん中がドル

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