19日の正午からFIPの治療を始めたドル。この時1.45㎏、体温は35.8度ほどしかなかった。
病院から戻ったドルはぐったりとしていて、黒目が常に左右に振れ、両目の瞳孔の大きさが非対称だった。視界が揺れて気持ち悪いのか、ずっと首をしんどそうに動かしていた。
とにかく体重を増やさなければと思うが、強制給餌は強い拒否にあう。どうすることがドルのためなのか考える。
管理人が飼っていた猫が17歳腎不全でなくなるとき、管理人は「おつかれさま、頑張らなくていいよ。ありがとうな」と言って横たわった体をゆっくりと抱きしめたことを思い出す。
ドルはまだ1歳にもなっていないのだ。頑張らなくていいなんて言いたくない。
管理人は覚悟を決めて「頑張れ、ドル」と声をかけた。
この日の給餌は根気よく何度も繰り返したが、50kcalも食べなかった。
明日もこの様子なら、どんなに嫌がっても強制給餌をしなければ。
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