11月22日、治療4日目。前日ドライフードを自分から食べたことで一気に希望と気力が沸く。
前々日は25kcal、前日は50kcalしか摂取できてなかったが、この日の目標摂取カロリーは150kcalとした。
日付が変わってすぐけいれん発作を起こしたものの、その1時間後にはドライフードを7g(30kcal)食べる。
エネルギーを得て少し元気が出たようで、頑張って歩こうとする。けれど下半身がうまく動かないようで左右によたよたふらついては倒れ、それでも前に進もうとする姿に目頭が熱くなった。
明け方にドライフードを4g(17kcal)食べるも、けいれん発作を起こす。けいれんを起こすと脳がダメージを受けることがあるらしく、どうにかしてやりたいがどうにもできず、できることは治まるまでそっと抱え込んで体を保護してやるくらいしかない。
その後少し眠り、朝8時にチューブダイエット3g(15kcal)、10時にはドライフード4g(17kcal)を摂取した。
お昼まで落ち着いて過ごし、正午に日課の動物病院での注射を受けに行く。
ムティアンに加えステロイドと補液を点滴してもらう。体温38度、体重は50g増えていた。
家に戻ってからドライフードを4g(17kcal)を食べ、少し眠る。
14時過ぎに短い発作。
15時過ぎに離乳食ミルク2.5g(10kcal)を食べ、眠る。
この時点で摂取カロリーは100kcalを超えていて、すべて自分から食べてくれているのでドルの負担も私の負担もぐっと軽減された。
強制給餌をし、嫌がるドルを見ると心がガリガリと削られ今にも折れそうだった。
ドルは夜19時まで眠り、起きたかと思うとドライフード6g(25kcal)を食べた。痩せ細りながらも懸命に命を繋ぐドルの姿は、生きようとする強い意志そのものだと感じた。
22時前にチューブダイエット3g(15kcal)、23時前にドライフード3g(13kcal)を食べる。
その後、自分でトイレに向かい排尿した。この時も私は涙が出そうになった。後遺症で自分での排泄ができなくなる可能性も多分にあったからだ。
23時半にけいれん発作を起こす。結果的のこれが最後のけいれん発作となり、一気に回復の途を辿る。
この日摂取したカロリーは計169kcalで、しっかりと目標が達せられた。
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